住宅ローンの新規借入れや借換えを行う場合、金融機関選びは最初の関門と言えるかもしれません。「どの金融機関を選ぶか」を考える際、つい金利や付帯される保障内容に目が行きがちですが、借入時や返済中に受けられるサービスの違いも比較ポイントとなります。
SBIマネープラザは、住信SBIネット銀行の住宅ローンのご相談を、全国9ヵ所の店舗で受付けています。
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今回は住宅ローン相談を担当されているSBIマネープラザ 大宮住宅ローンプラザの生野さんに、来店されたお客さまがどのような相談をされているのか、具体的な借入れまでの流れなどを伺いました。現場のリアルな声が詰まった内容ですので、今後住宅ローンに関する相談を検討されているかたは是非ご覧ください。
SBIマネープラザ 大宮住宅ローンプラザ 生野さん
【プロフィール】
GEコンシューマーファイナンス株式会社(現 新生フィナンシャル株式会社)で13年窓口営業。2010年よりSBIモーゲージ株式会社(現 ARUHI株式会社)でフラット35の業務に携わり、2014年よりSBIマネープラザでフラット35と住信SBIネット銀行の代理店業務に携わっている。年間約250件の住宅ローン相談を受け、金融用語や業界用語をなるべく使わない説明がお客さまから好評。
――生野さんは、現在大宮住宅ローンプラザでお客さまからの住宅ローン相談を担当されていらっしゃいますね。はじめにSBIマネープラザで取扱う住宅ローンの特徴を教えてください。
生野さん)
当社では、住信SBIネット銀行の住宅ローン、「ミスター住宅ローンREAL」と、住信SBIネット銀行の「フラット35(買取型・保証型)」を取扱っています。ミスター住宅ローンREALは変動金利、固定金利、ミックスローンなどお客さまの希望に合わせた金利プランが選択でき、ネット銀行ならではの魅力的な金利で多くのお客さまからご好評いただいています。
――ミスター住宅ローンREALの商品性に関して、実際にお客さまはどういった点に魅力を感じていらっしゃるのでしょうか?
生野さん)
金利が魅力的なのはもちろん、一部繰上返済が1円単位・手数料無料で行える点や、毎月の返済日を12日・17日・22日・27日の中から選べる点は、お給料日との兼ね合いで利用しやすい点だと思います。
これに加えミスター住宅ローンREALは、変動金利から固定金利への変更、固定金利から変動金利への変更もネット上の手続きで手数料無料です(※1)から、返済期間中も柔軟に住宅ローンと付き合うことができます。また、団体信用生命保険などの保障が充実しているとおっしゃるお客さまも多いですね。
※1)固定金利特約期間中の変更はできません。
――繰上返済には100万円以上などと制限があるタイプの住宅ローンもあります。柔軟に繰上返済ができるのはメリットですね。
ミスター住宅ローンREALに付帯される保障とはどういった内容ですか?
生野さん)
大きく分けて2つの保障が上乗せ金利なしで付帯できます。
1つ目は「団体信用生命保険」(※1)です。団体信用生命保険は、借入れされているかたが死亡した場合や所定の高度障害状態になった場合に保険金で住宅ローンを完済するもので、基本的にどこの金融機関でも取扱っています。住信SBIネット銀行のミスター住宅ローンREALの場合は死亡や所定の高度障害状態に加えて、3つの特約が付帯されます。
まず「先進医療特約」は、保険期間中に所定の先進医療を受けた場合に被保険者(住宅ローンの申込人本人)の請求により給付金を受け取ることができます(先進医療技術料被保険者負担額、通算1,000万円まで)。
次に「重度ガン保険金前払特約」では、保険期間中にガンの標準的な治療をすべて受けたが効果がなかったなどと保険会社に判断された場合に、被保険者の請求により保険金が支払われます。
最後に、 保険期間中に医師の診断書等で保険会社により余命6ヵ月以内と判断された場合、被保険者の請求によって保険金が支払われる「リビングニーズ特約」も付帯されています。
死亡や所定の高度障害状態以外の「もしも」にも備えられるのは心強いですよね。
※1) SBI生命保険株式会社が引受保険会社となります。
2つ目は病気やケガ(※1)で働けなくなった時の備えとなる「全疾病保障」(※2)です。病気やケガで就業不能状態が継続した場合、被保険者の請求により月々の住宅ローンの返済が0円になるものです(※3)。
働けないことで収入が減ったりなくなったりしてしまうことは大きなリスクですから、その点を金利の上乗せなしでカバーできるのはメリットだと思います。
さらにガン、脳卒中、急性心筋梗塞などで12ヵ月働けない状態が続いた場合は、住宅ローンの残高は0円になりますので、治療が長引いた場合の備えになります(※4)。
※1)精神障がいなどを除きます。
※2)SBI生命保険株式会社が引受保険会社となります。
※3)被保険者が融資日以降に生じた傷害または疾病により融資日から3ヵ月を経過した日の翌日以降に就業不能状態(被保険者が所定の入院または医師の指示による自宅療養をしている状態)となり、その状態が継続しローンの返済日が到来した場合が対象となります。8疾病(ガン(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、高血圧症、肝硬変、慢性腎不全、慢性膵炎)、8疾病以外を問わず、入院または自宅療養にて働けない状態が対象です。
ただし、8疾病以外の疾病または傷害により就業不能状態となった場合、就業不能状態となってから3ヵ月間のローン返済額の保障はありません。
※4)この他の8疾病(糖尿病、肝硬変、高血圧症、慢性腎不全、慢性膵炎)で12ヵ月働けない状態となった場合や、8疾病以外の病気やケガ(精神障がいなどを除く)などで24ヵ月働けない状態が続いた場合も同様の保障が受けられます。また、上記8疾病以外の病気やケガで就業不能状態が12ヵ月を超えて継続した場合には、長期就業不能見舞金が支払われます。
――確かに、住宅ローンの保障=死亡と高度障害状態というイメージが強いですが、ここまでカバーされているのは心強いですね。
「フラット35(買取型・保証型)」の特徴についても教えていただけますか?
生野さん)
「フラット35」は固定金利の商品で「買取型」と「保証型」がありますが、自己資金(購入時の頭金)を10%以上ご用意いただける場合には「買取型」よりも金利が低く保障も充実している「保証型」がおすすめです。「保証型」は先ほどお話しした団体信用生命保険と全疾病保障が上乗せ金利なしで付帯することができます。
――自己資金が出せる場合には、そういった選択肢もあるんですね。特にネット銀行の住宅ローンは、好金利と引換えに対面で相談できる場があまりないと思っていましたが、ネットの情報収集だけでは見落としがちな点までアドバイスをいただけるのはありがたいですね。
――実際にどのようなお客さまが来店されるのかを教えてください。
生野さん)
幅広い年齢層のかたにご利用いただいていますが、新規の借入れに関してはお子さま連れのご家族がやはり多いですね。結婚や出産などのライフプランの節目に住宅購入をされるかたが多いので、お子さまを連れてご来店されるケースは多いです。
大宮住宅ローンプラザでは、ご予約の際にお子さまといらっしゃることを伝えていただければ広めのブースを確保することなども可能ですので (※1) 、安心して相談にいらしていただきたいです。
※1)店舗やご予約状況により異なります。詳細は予約時にご確認ください。
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SBIマネープラザ 大宮住宅ローンプラザのご相談ブース
――お子さま連れでも安心して相談できるのはいいですね。お客さまはどのような相談をされるのですか?
生野さん)
新規借入れに関しては、すでに購入する物件がある程度決まっているケースが多く、物件の販売チラシや資金計画表(諸費用などが記載されているもの)をご持参されるお客さまが多くいらっしゃいます。そちらをもとに借入れのシミュレーションをお出ししています。
借換えについては、数年前に現在よりも高い金利で住宅ローンを借入れたお客さまが来店されるケースのほか、「物件を購入するために急いで住宅ローンを選んでしまったけれど、あらためて現状と比較したい」といったお客さまもいらっしゃいますね。借換えに関しては原則1年以上の返済履歴が求められますが、金利差がある場合には早めに借換えを行ったほうがトータルの返済額が抑えられる可能性もあるため、少しでも気になったことがあればご相談いただくと良いと思います。
――住宅ローンのシミュレーションは、金融機関のウェブサイトなどでも行えますよね。お客さまはどういった点につまずいていらっしゃいますか?
生野さん)
お客さまご自身で、ウェブサイトで借入れや借換えのシミュレーションを行うかたもいらっしゃいますが、シミュレーション結果を見ても「専門用語がよくわからない」「本当にこのシミュレーションがベストなのか」と不安になってしまうケースが多いようです。
例えば借換えの場合、諸費用を含めて借りるか、諸費用は手元資金から支払うかなど、迷いが出てしまうお客さまもいらっしゃいます。対面相談では、実際の家計の状況をお聞きしながら、どういったプランがお客さまに合っているのか一緒に考えられますので、その点は対面相談ならではのポイントと言えると思います。
――確かにネットで簡単にシミュレーションはできても、そのプランで申込みをしていいのか、一度専門家に見てもらいたい気持ちはよく分かります。自分では思いつかないさまざまな角度から検討できるのはありがたいですね。
そのほかに対面相談ならではの強みはありますか?
生野さん)
SBIマネープラザの対面相談ではお客さまに専任の担当者が付いて、融資実行までをサポートします。例えば借入れの手続中に不動産に関する書類の追加提出を求められた場合、事前に書面で同意いただいたお客さまの代わりに担当者が不動産会社に連絡して書類の提出をサポートするなど、手続きの進捗を担当者に任せられる点は、特にお仕事が忙しいかたなどには喜んでいただいていますね。
ネットでの申込みに不安があるかただけではなく、住宅ローン手続きに手間暇かける時間や余裕がないかたにもぜひご利用いただきたいです。
――住宅ローンの借入れ・借換えの手続きは一つずつ調べると時間がかかりますから、不慣れな手続きを担当者に聞きながらできるのは心強いですね。
――最後に、相談から借入れまでの流れを簡単に教えてください。
生野さん)
住宅ローンの借入手続きでは、仮審査(※1)、正式審査、金銭消費貸借契約(金消契約)、司法書士の面談などが必要となります。最初のご相談とあわせて仮審査を申込むお客さまも多くいらっしゃいますね。金消契約に関しては、ミスター住宅ローンREALならネット上での手続きも条件を満たすと可能になり、来店回数を減らせる場合があります。
ご相談から借入れまでは最短で1ヵ月半程度ですが、新規借入れの場合は物件がある程度決まったタイミングで早めにご相談に来ていただくのがおすすめです。
※1)フラット35の借入手続きでは仮審査を省略できる場合があります。
――住宅ローンのことで不安なことがあれば、来店予約してから相談するといいわけですね。本日は貴重なお時間をありがとうございました。
最後に、生野さんにSBIマネープラザで相談をする際の持ち物を伺いました。必須ではありませんが、より詳細の相談ができたりその後の手続きがスムーズになる場合がありますので、準備しておくとよいでしょう。ご不明な点は各店舗までお尋ねください。