住宅ローンの仮審査(事前審査)とは? 必要書類とよくある質問

物件を購入しようとする際に、不動産会社やハウスメーカーなどから「まずは住宅ローンの仮審査(事前審査)に通ってから購入の手続きをしてください」と案内されることがあります。

住宅ローン借入れの手続きを進めるうえで、最初に行われるのが仮審査(事前審査とも呼ばれますが、以下からは「仮審査」とします)です。仮審査に通るか通らないか、気にされるかたも多いかもしれませんが、この記事では、そもそも住宅ローンの仮審査とは何か、基本的なことに絞って解説しています。

解説いただいたのは、年間120件の住宅ローンに関する相談を受ける、愛媛住宅ローン相談プラザ代表の片上さんです。実際によくある、審査に関する質問をまじえていただきながら見ていきましょう。

1.住宅ローンの仮審査とは?


まずは、住宅ローンの仮審査とはどのようなものなのかから見ていきましょう。

1-1.住宅ローンの仮審査とは?

仮審査は、本審査の申込みをする前に行われる簡易的な審査で、金融機関から求められる情報を申告します。例えば、申込者本人の年収や、物件の金額に対する自己資金(頭金)の割合などが挙げられますが、項目は金融機関によって異なります。

仮審査は書類で申込むことが一般的ですが、インターネット上で申込める金融機関もあります。

1-2.住宅ローン利用の流れ

金融機関によって異なることがありますが、一般的には下記の流れで住宅ローンを利用することができます。

【申込み ⇒ 審査(仮審査と本審査) ⇒ 契約 ⇒ 実行】

このように審査は仮審査と本審査の2 段階で行われますので、文字通り「仮」の段階である仮審査で承認されても、本審査では否認されることがあるので注意しましょう。

また、金融機関ごとに方針が異なりますので、ある金融機関での仮審査は否認でも、別の金融機関の仮審査では承認されることがあります。冒頭のように、不動産会社やハウスメーカーから仮審査の承認を得るように言われた場合などは、一つではなく複数の金融機関の仮審査に申込むという方法もあります。

1-3.仮審査と本審査の違い

仮審査では、住宅ローンの借入れに必要な簡易的な情報を基に審査されるのに対して、本審査ではより詳細な資料によって審査が行われます。事前審査と同様、金融機関によって申告する項目は異なります。例えば、購入希望物件の詳細情報や、団体信用生命保険(団信)に加入するため健康状態などの申告を求められることが一般的です。

1-4.なぜ物件購入の前に仮審査をする?

再び冒頭の話に戻りますが、物件購入の申込みの前に仮審査で承認を得ておく必要があることが一般的です。なぜなら金融機関から融資の仮審査での承認を得ないと、契約が無効になるといった条項により、物件の正式な売買契約に進めないことがあるためです。

通常、購入予定の物件の購入申込みまでに住宅ローンを決め、事前審査の申込みを行うこととなります。このタイミングは不動産会社と相談し、スケジュールをよく確認しておきましょう。

2.住宅ローンの仮審査の必要書類


ここでは一般的な例を挙げて、仮審査の必要書類について見ていきましょう。必要書類は金融機関によって異なりますので、必ず申込予定の金融機関にご確認ください。

種類 必要な書類の例
金融機関が準備 仮審査申込書 ※書類の名前は金融機関や商品によって異なります。
ご自身で準備 本人確認書類 ・運転免許証
・健康保険証など
収入確認書類 ・給与所得者のかたは、前年の源泉徴収票(※1)や住民税決定通知書(※2)、課税証明書(※3)など
・個人事業主のかたは、確定申告書や納税証明書(※4)など
・法人代表者の場合は決算報告書など
物件確認書類 ・購入予定物件の販売チラシ
・資金計画表
・間取図など
(借換えの場合)
借入状況の確認書類
・償還予定表
・残高証明書など
(借換えの場合)
返済状況の確認書類
・返済用の口座の通帳
・インターネットバンキングの取引画面の写しなど

※1 源泉徴収票は、毎年年末年始に勤務先から発行されるものです。紛失された場合の再発行には時間がかかることがありますので、事前にチェックされるとよいでしょう。
※2 住民税決定通知書は、毎年5~6月頃に勤務先から発行、または各市区町村から送付されてくるものです。
※3 課税証明書は、各市区町村で発行されるものです。
※4 納税証明書は、管轄税務署で発行されるものです。

これらの書類は、複数の金融機関で仮審査の申込みをする場合、都度必要になることがありますので、コピーを多めに用意しておいてもよいかもしれません。

また、書類が多くて大変だと感じるかたも少なくないかもしれません。わからないことがあれば、金融機関に相談してみるとよいでしょう。

3.住宅ローンの審査について、よくある質問


ここからは、住宅ローンの仮審査や本審査に関してよくある質問をQ&A形式でいくつかみていきましょう。

3-1.Q:仮審査にはどのくらいの期間・日数がかかりますか?

A:金融機関によって異なりますが、必要書類を揃えて記入漏れのない申込書を提出してから審査結果が出るまでに、3日~1週間程度かかります。金融機関の繁忙期(3月末など)や連休をはさむ場合は、更に期間を要することがあります。

なお、仮審査の次に行われる本審査は、申込みしてから1週間~2週間程度かかるケースが多いようです。ただし、本審査で提出する工事請負契約書や不動産売買契約書などは、金額の算出や不動産会社などとの交渉等に期間を要し、発行に時間がかかることがあります。仮審査の承認後、すぐに本審査を申込めない場合もありますので注意しておきましょう。

3-2.Q:仮審査や本審査ではどのような内容を見られますか?

A:金融機関によって異なるため、一概に言えません。参考までに、国民が円滑に住宅取得できるよう国土交通省によって調査された「令和元年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書(※)」によると、以下の項目が、融資を行う際に考慮される項目として上位となっています。

・完済時年齢(99.0%)
・健康状態(98.5%)
・担保評価(98.2%)
・借入時年齢(96.8%)
・年収(95.7%)
・勤続年数(95.6%)
・連帯保証(94.2%)

カッコ内は審査項目として該当すると回答した金融機関の割合

※出典:「令和元年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」(国土交通省)
令和元年10月から11月にかけて国内金融機関に対して調査され、「融資を行う際に考慮する項目」について回答のあった1,190機関の回答結果。

3-3.Q:仮審査はどのタイミングで申込むべきですか?

A:購入を希望する物件が決まった段階で申込みを行うことが一般的ですが、不動産会社やハウスメーカーなどと相談して申込みましょう。

また、申込みをする段階になってからあわてて金融機関を探し始めることがないよう、購入を希望する物件を決めるまでに、どの金融機関の住宅ローンを選択するか下調べしておくとよいでしょう。

3-4.Q:仮審査は複数の金融機関に申込んで良いのでしょうか?

A:問題ありません。仮審査で承認となっても、必ず本審査に進まなければならないものではありませんから、複数の金融機関に同時に申込むことができます。仮審査で承認を得られた金融機関の中から、最もご自身の希望に合う住宅ローンを選択されるとよいでしょう。

4.計画的な返済計画を立ててから仮審査に申込む


仮審査に申込みをする際、どうしても「通るのか通らないのか」が気になるところかもしれませんが、より大切な問題は「余裕をもって返済できるのか」ということではないでしょうか。

仮に審査に通っても、返済計画に無理があるようですと、借入後に返済できなくなりマイホームを手放さざる事態になりかねません。一生にかかわることですので、不安なことがあれば事前に金融機関に相談することも選択肢のひとつでしょう。

こんなかたには店舗相談がおすすめです

  • ・ネットでの手続きに不安がある
  • ・無理のない返済計画について相談したい
  • ・審査のことで不安なことがある

SBIマネープラザの店舗では、住宅ローンに詳しいスタッフがわかりやすく説明します。ご予約することで待ち時間もなくご相談いただけます。

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タイトル

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  • 片上 佳明

    愛媛住宅ローン相談プラザ 代表

    高知大学人文学部経済学科を卒業。銀行員として約20年勤務し、現在はファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザーとして活動。銀行員時代には、住宅ローンの借入手続、実行、管理、回収のすべての業務に携わった、住宅ローンのプロフェッショナル。住宅ローン実務の経験を活かし、年間約120件の住宅ローン相談を受ける。
    【保有資格】住宅ローンアドバイザー/2級ファイナンシャル・プランニング技能士


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