開発者インタビュー!「税制メリットRobo」を通して伝えたいメッセージとは?

2020年3月にマネープラザオンラインに公開された「税制メリットRobo 」。会社員の方が毎年行う年末調整の後に受け取る「源泉徴収票」をスマホで撮影するだけで、自分が現在支払っている所得税や住民税の税額や、個人で使える税制優遇制度を使うと、どのくらい所得税や住民税が変わるのかをその場で診断できるサービスです。

今回はその開発に携わったKさん、Sさんのお二人をお招きしてお話を伺いました。どうしてこのサービスが生まれたのか?どんな人に使って欲しいか?開発の舞台裏をお伺いしながら、税制メリットRoboの特徴やこだわりのポイントなどをご紹介します。

★お話を伺った方★

SBIマネープラザ Kさん

税制メリットRoboの企画・開発の責任者。本社に配属される前は、SBIマネープラザ新宿中央支店にてコンサルタントとして年間200件以上の貯蓄・資産運用相談や、マネーセミナーの講師を担当。現在は長年の現場の経験を生かし、SBIマネープラザの新商品・サービスの企画開発に携わる。

SBIマネープラザ Sさん

税制メリットRoboのデザイン面の責任者。税制メリットRoboに留まらず、マネープラザONLINE全体の企画・デザインにも携わる。金融業界出身ではないからこそ「初心者の方でも理解できるか」という視点を常に持っており、マネープラザONLINEの随所にその視点が生かされている。

1.税制メリットRoboの3つの大きな特徴


記者)

税制メリットRoboの開発に携わったというKさん、Sさん、本日はどうぞよろしくお願いします。まず税制メリットRoboの特徴を簡単に教えてください。

Kさん)

税制メリットRoboは、源泉徴収票を基に自分が支払っている税金額や税制優遇制度の活用状況などが分かるサービスで、特徴は大きく3点あります。

① スマホで源泉徴収票を撮るだけですぐに診断できる

② 自分が支払っている所得税・住民税が分かる

③ 税制優遇制度を活用するとどれくらい所得税・住民税に差が出るか分かる

まず「①スマホで源泉徴収票を撮るだけですぐに診断できる」という点は、私たちが特にこだわったポイントの一つです。所得税や住民税の個別でのシミュレーションは他社にもあるのですが、全て合算された税金額が出てくるものは、なかなかないのではないでしょうか。さらにシミュレーションに必要な項目をひとつひとつ入力する手間があり、かつ専門用語のオンパレード…ということもあるようです。

Sさん)

どんなに「シミュレーションしてみたい!」と思っていても、金融系の難しい言葉に遭遇するとその場で敬遠してしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。

Kさん)

そうなんですよね。税制メリットRoboではとにかく手軽さにこだわっていて、「源泉徴収票をスマホで撮影するだけ」でシミュレーションが原則可能です。「今まで源泉徴収票を毎年もらっていたけど、一体何が書いてあるのかよく分からない…」といった方は、まず手軽にスマホで診断してみてください。

Kさん)

また「②自分が支払っている所得税・住民税額が分かる」と「③税制優遇制度を活用するとどれくらい所得税・住民税に差が出るか分かる」という点は、私がFPとしてお客様と実際に接していた経験がヒントになりました。会社員の方に多いのですが、お給料から天引きで所得税や住民税を支払っている場合、「自分がどのくらい税金を払っているのかを知らない」という方は少なくありません。

ですが所得税・住民税額が分かれば、iDeCo(個人型確定拠出年金)や生命保険料控除、住宅ローン減税などでどの程度効果が出るのかもすぐに分かるので、「源泉徴収票だけでここまで分かるの!早く知りたかった」と驚くお客様が多くいらっしゃいました。こういった知識は、貯蓄や資産形成に取り組む前に知っておきたい前提知識と言えますが、ネットなどで断片的に情報収集できても、シミュレーションを通してお手軽に把握できるサービスはなかったと思います。

記者)

確かに、源泉徴収票を会社から受け取っても、あまり中身を確認せずに保管していました。源泉徴収票には貯蓄や資産形成を効率よく行うためのヒントが詰まっているんですね。

Kさん)

そうですね。「お金を貯めたい」「増やしたい」と考える前に、税制メリットを使うだけで、手元に残るお金が増える可能性があります。そういった視点が持てるといいと思います。

2.開発に至る背景には「FPとしての現場経験」があった


記者)

次に、税制メリットRoboの開発に至った背景を教えてください。

Kさん)

近年、iDeCoやNISAなど個人で活用できる税制優遇制度が年々増えており、お客様からのご相談を多くいただいていました。ただ、制度の仕組みやメリット・デメリットなどに関しては、多くの書籍やネットの記事などで紹介されているのに、どうしてたくさんのお客様が相談にいらっしゃるのか?個人的に疑問だったんです。

記者)

確かにそうですね。お客様はどういったことを相談されていたんですか?

Kさん)

私がお客様とお話しする中で気づいたのが、制度の仕組みそのものが分からなくて悩んでいるのではなく、「自分だったらどうなるの?」が分からず悩んでいらっしゃるということでした。税制優遇制度を活用した場合のシミュレーションをし、実際に所得税・住民税額がどう変わるかをお見せすると、「やっと納得できた」と言っていただくことが多かったです。こういった体験を対面のコンサルティングの中だけでなく、お客様自身がスマホなどで簡単にできたら、と思ったのが開発に至った背景のひとつですね。

記者)

確かにネットの記事を読んで「iDeCoやってみたい!」と興味を持っても、自分にどの程度メリットがあるかは、シミュレーションをしてみないとピンとこないかもしれませんね。それが税制メリットRoboなら手軽にできそうですね。

3.徹底的にこだわる「分かりやすさ」と「手軽さ」


記者)

では、税制メリットRoboの開発においてこだわったポイントを教えてください。

Sさん)

まず「税金」という一見難しそうで、ただ誰にでも関わるものについてのサービスだからこそ、親しみやすく、手に取っていただきやすいデザインや操作性を目指しました。源泉徴収票の読み込み精度はもちろん、一目でパッと理解しやすいレイアウトやデザインを意識しています。また、解説には専門用語を極力使わないことや、さらに学びを深めたい方向けに関連する記事コンテンツを準備するなど、とにかく「分かりやすさ」にこだわって設計しました。

記者)

記事コンテンツとはどういったものですか?

Sさん)

マネープラザONLINEでは、資産運用や貯蓄、税制、住宅ローン、生命保険などお金にまつわるさまざまな記事を揃え、随時更新しています。税制メリットRoboで紹介されている制度や商品に関する記事もありますので、併せてご覧いただくと理解が深まると思います

記者)

さらに学びを深めたい場合には、そういったコンテンツもあるんですね。

税制メリットRoboには2つの診断モードがあるようですが、どういったものでしょうか。

Kさん)

診断には「簡単診断」と「詳細診断」の2つのモードが準備されています。お手元の源泉徴収表から手軽に診断したい方は「簡単診断」を使ってみてください。スマホで源泉徴収票を撮影して取り込むほか、jpgやPDF形式の画像データがあればアップロードすることもできます。

簡単診断の後、さらに2つの質問に答えると、自分用にカスタマイズした詳細なシミュレーション結果が分かるのが「詳細診断」です。現在、自分が税制優遇制度をどの程度活用できているのか?その活用度なども併せて判定されますので参考にしてください。

もちろん詳細診断の方が得られる情報は充実していますが、まずはお試しからという方は、ぜひ「簡単診断」からスタートしてみてください。

記者)

最初は手にとりやすく、興味を持てばじっくり学べる、といった設計が随所に施されているんですね。

4.税制メリットRoboでの診断を「貯蓄・資産運用の第一歩」にしてほしい


記者)

最後にこれから利用する方に向けて一言メッセージをお願いします。

Sさん)

「 源泉徴収票や税金について、いつかちゃんと知りたいけど後回しになっている」という方、少なくないと思います。私自身もそうだったのでよく分かるのですが、私自身は「お金に関する知識はまさに一生もの!」と感じています。税制メリットRoboを通して皆様の一生のお役に立つ知識を深めていただけたら嬉しいです。

Kさん)

簡単で見やすく、iDeCoや生命保険料控除、住宅ローン減税など、税金に関わる制度をひとまとめにして、わかりやすく簡単にシミュレーションできるサービスですので、ぜひ使っていただきたいです。ただ、税制メリットRoboで診断しただけでは、お金の面では何も変わりません。

税制優遇制度の活用度を確認し、ご自身がもっと活用できるものから活用していけば、来年の源泉徴収票はまた違ったものになるはずです。また、税制優遇制度の活用に限らず、これをきっかけにマネープラザONLINEの様々なコンテンツをお読みいただき、ご自身にふさわしい貯蓄や資産形成を始めることにつなげていただければと思います。税制メリットRoboでの診断が、ぜひその第一歩になれば幸いです。

記者)

本日は貴重なお話をありがとうございました。

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